大分大学医学部附属病院

2005/10/26
   大分大学医学部附属病院では開院当初より臨床薬理センターが設置され、創薬(治験)及び育薬(製造販売後臨床試験)についての活動が行われています。今回、臨床薬理センターの大橋センター長、小手川副センター長及びCRCの倉成さんに治験への取り組み等に関するお話を伺いましたので、ここに紹介させていただきます。
★  治験専門外来を設置して効率的な治験を実施
   特徴的な取り組みとしては、治験専門外来として設置した創薬育薬クリニックが挙げられる。このクリニックでは、CRCのスケジュール管理の下、診察や各種検査を実施しており、原則ここだけで治験を進めることが可能である(特殊検査を除く)。設置当初は自科の診察室以外で診察することに医師が不便さを感じていたが、実際にここで治験を実施していった結果、被験者の診察の待ち時間がないこと、医師は治験関係資料の揃った部屋で被験者と時間をかけて対応することができること、また、CRCは複数の診療科を多くの資料を抱えて移動する必要がないこと、といった治験実施の効率性が理解されている。
★  治験参加促進には被験者間の結びつきが重要
   市民や地域の医療機関を対象とした講演会等の啓発活動を実施しているが、被験者の治験参加促進には講演会だけでは不十分と考える。治験への参加意思決定の際には、実際に治験に参加した被験者の体験談等を参考にすることが多いため、被験者間の結びつきを強めるとともに、今後は地域で被験者に感謝するシステムを構築する必要があると考える。なお、講演会等の啓発活動の他には、臨床研究に関わる医療従事者を対象としたセミナーを開催している。
★  地域医療の向上のために地域のネットワークを支援
   慢性疾患の治験は地域の病院・診療所で構成されるネットワークを中心に実施されることが多いが、このようなネットワークに対する支援を予定している。年内開始を目処に準備中だが、地域の住民と医療機関に臨床研究を通した医療の質の向上支援を行うとともに、住民の健康維持と増進のための様々な活動を行う予定である。
★  CRCに求められる資質
   CRCに求められる資質は、まず医療人としての熱意、次いで調整能力、誠実さであり、いかに患者のメリットを考えられることも重要である。なお、医師を治験業務に集中させることができるかもCRCとしての手腕が問われるところと考えている。
大分大学医学部附属病院 臨床薬理センター
URL:http://www.med.oita-u.ac.jp/hospital/index.html


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